平成23年1・2月号

ノロウイルスによる感染性胃腸炎について
 

寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?冬の季節はノロウイルスによるウイルス性の嘔吐、下痢症が流行し、特に、保育園、小学校、高齢者施設などの集団生活の場では、爆発的に流行することがあり注意が必要です。そこで今回は、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の症状、予防法などを紹介させていただきます。


*症状
感染してから発病するまでの期間は平均1〜2日で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、発熱などです(通常、便に血液は混じりません)。
乳幼児や高齢者など、体力の弱い方は下痢、嘔吐などで脱水症状を起こすことがあるので注意が必要です。


*感染経路

@ 感染した人の便や吐いた物に触れた手や指を介する場合。
A 乾燥した便や吐いた物から空気中に浮遊したウイルスを吸い込む場合。
B 感染した人が不十分な手洗いで調理し、食品を汚染した場合。
C ノロウイルスを内臓に取り込むことがある、牡蠣(かき)やシジミなどの2枚貝を生や不十分な加熱調理で食べた場合。

*予防方法
手洗いとうがいを励行しましょう(トイレの後、患者の看病や介護の後、帰宅後、食事前)。
タオルは共用を避けましょう。
牡蠣(かき)やシジミなどの2枚貝を調理する時は中心部まで十分に火を通しましょう(85℃、1分以上)。

*感染の拡大を防ぐには
症状が回復しても数日はノロウイルスを排出します。手洗いをしっかり行いましょう。
感染した人の便、吐物を処理する場合はマスクや手袋を着用し(素手では触らない)、ペーパータオルでふき取り、ふき取ったペーパータオルは、ビニール袋に入れて密封して捨てましょう。
便や吐物を処理した後の床などは、薄めた塩素系消毒剤で広めに消毒し(塩素濃度200ppm以上:家庭用漂白剤では200倍程度に薄める)、作業後は手洗い、うがいをしましょう。